読者の声

必要かつ十分な情報を収載しているのは,「治療薬マニュアル」だけ

日本医科大学武蔵小杉病院
薬剤部長

笠原 英城 先生

■まさに「この一冊で大丈夫!」

初版発売以来20年以上にわたって愛用しています。本書の帯に書いてあるキャッチコピー「この1冊で大丈夫!」というのは,言い得て妙ですね。
私は,中規模病院でDIを担当しているので,様々な医薬品情報を扱います。治療薬の事典は各出版社から色々なものが出ていますが,それぞれ編集の方向性が異なるので, 使い方によって選択肢が変わってきます。私の場合,「いつでもどこでも必要な情報がすぐに調べられる」という視点から「治療薬マニュアル」を選んでいます。
回診や患者さんとの相談の際,実に色々なことを聞かれます。治療中の疾患に対する薬剤のことはもちろん,持参薬のこと,あるいは飲み合わせなど,何を聞かれるか予想ができません。 そんなとき,調べたい薬の情報が一見してわかる事典が必要不可欠ですが,「治療薬マニュアル」はその点非常に使いやすい。
本書には構造式や薬物動態,各章における掲載薬一覧が示されているので,必要な情報が瞬時に目に入ってきます。構造式については要らないという方もいますが, 構造式から薬の特性を推測することが可能な場合もあるので,大切な情報の1つです。


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■処方にも,患者説明にも必要十分な情報量

類書との比較になってしまいますが,本書の特徴として後発品の情報が詳しく書かれていることが挙げられます。ほぼ全ての後発品について,規格単位,剤型なども書かれているため,一般名処方にも十分に対応できます。 また,副作用についても具体的な症状だけでなく,発現時の処置も詳しく書かれていますね。表記の仕方も,平坦な記述が多い添付文書の情報をベースに,太字や下線など色々なアクセントを付けて書いてあるので,一見して目に飛び込んでくるのがありがたいです。
添付文書の内容は,類書ではかなり省略されているものが多いのですが,臨床上必要な情報として,極力省略してほしくないですね。
その点,本書はほぼ同等の情報を盛り込んでいるので,安心して調べることができます。
付録も,臨床のシーンに必要な事項が厳選されています。
疾患別禁忌薬や飲食物との相互作用,それから識別コード索引など,どれもよく使う項目ばかりです。


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■冊子体の使いやすさが絶妙

最近,特に若手は無料付録・電子版の薬剤情報事典を使っています。一見便利そうに見えますが,実際に使ってみると慣れれば冊子体のほうが早く引けるし,ページをめくりながら関連する情報も拾えるので,現時点では冊子体のほうが優れていると思いますよ。 薬学部の実習生も,大半は「治療薬マニュアル」を持ってきているので,本書を見ることを前提にすれば話が早くて助かります。
 この判型,厚さなら机の上に置いておいても邪魔にならないし,病棟に持っていくのにも差し支えない。もっとコンパクトな事典もありますが,情報量がどうしても…。最初にお話ししたように,「この1冊で大丈夫!」,これに尽きますね。

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